wake up festival

永遠に音楽を続けられる訳ではない
それはわかってる。

“wake up fes”という音楽イベントに
Genius P.J’sで出演の為
一年ぶりに台湾へ向かった。

wake up festiveは
色々とアーティストへの配慮が
素晴らしくスタッフの方々の対応や
ケータリングも美味しく
会場もお客さんも若い力に溢れてて
このフェスのが素晴らしい事が
ライブをする前から感じていた。

色々あり昨年のspring screamでの
動画と今年のフェスのトレーラーを
作ってくれたseanというカメラマンに
撮って欲しいとお願いした。
急遽になってしまったのに彼は快く
依頼を引き受けてくれ再開を果たした
素晴らしい時間は過ぎていた。

が、雲行きが怪しくなってきたのは
お昼過ぎ位だったろうか。

文字通り、空には黒い雲がかかり
それは大雨とカミナリを齎し
会場はとても荒れていた。
私達のステージは野外だった為
影響はモロにくらう。
案の定ステージでの演奏は
ストップしていた。

ステージのスタッフに話を聞くとこれ
以上続ける事は難しいと言っていた。

楽屋に戻ると可愛らしく笑顔の素敵な
とても感じ良い日本語の出来る
スタッフの子が微妙な表情で
私達の席へ来た。

“天候の為ライブをキャンセルするか?
遅い時間でもいいなら他のステージで
ライブをするか?”選択を求めてきた。

chamoisは即決で
“遅い時間でもライブはしたい”
と伝えた。

1時間程の調整の後私達は
屋内の一番遅い時間へのステージへと
変更になった。

出演時間を見ると24時。
終電は無い時間だった。

昼間に会場と出演時間が書いてある
フライヤーを配りまくったのも無駄になり、人も殆どいないだろうと落胆していた。

カメラマンのseanにも
帰れなくなるから折角来て貰った中
申し訳ないんだけど、
今回は無しにしようと伝えた。
“僕はGenius P.J’sのファンだから
帰れなくなっても撮るよ。
近くにホテルも取れたしね”
と、言ってくれた。

彼の優しさとどこにもぶつけられない
憤りでとても辛い気持ちでいた。

リハーサルの時間
やはり会場には人が殆ど居なかった。
それでもわざわざこの時間まで
残ってくれたみんなに全力で
音楽を伝えようとようやく振り切れた

本番が始まると
自分が想像した以上の人達が
会場に来てくれた。

昼間にフライヤーを受け取ってくれて
絶対見にいく!と言ってくれた娘達や
仲間のバンドの姿も見えた。

夢中でライブをした。

最中トラブルもあったが、
それすら良い流れになっていた。

あの会場にいる人達全員で
Genius P.J’sのライブをしていると
感じていた。

ライブ後、ドラムの祢津くんが
“日本では出来ないライブでしたね”
と言っていたが本当にそんなライブだった。

ライブ後遅い時間なのに
気持ちを伝えに来てくれるみんなに
泣きそうになった。

今回関わってくれた方々
助けてくれた方々。
ネット上で応援してくれた方々に
心から感謝してます。

来年リベンジしたい。
強く思います。

音楽を続けて行くのは
本当に難しく、それは年々体と
気持ちで感じている。

でもこの素晴らしい時間を
音楽で共有できている感覚を
おれはGenius P.J’sのメンバーで
出来るだけ長く続けていきたい。

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